歴史的選挙から一夜あけて色んな想いが込み上げてくる
僕がアメリカンドリームを抱えて渡米したのは高校卒業した年の夏
ギター一本とバックパック一つだけでカリフォルニアまで来た。
当時まだまだ一般には知られていなかったMIに留学して
そのまま永住するつもりでいた。若かったし甘かった自分。
ハリウッドにバスで着くなりバスを待っていた黒人に”Fuck You Jap!! Go Home”
キョーレツな洗礼だった。
バンド活動もそう簡単にはいかなかった。色んなオーディションも受けた。
僕と同等の腕のギタリストがいれば当然アメリカ人の方が選ばれる。いや僕の方が少々上手いぐらいでは相手にされなかった。
それはフラメンコでも同じだった。僕と同じぐらいのレベルのギタリストがいると仕事は他のギタリストに持っていかれた。日本人だからという理由で大きな仕事を逃した事も多々あった。スペイン人に負けたのならまだ解るけどヘタクソなアメリカ人ギタリストに仕事をとられた時には納得がいかなかった。駆け出しの頃は何故日本人なのにフラメンコやっているの?と毎週の様にレギュラーで出演しているクラブで聞かれた。アメリカ人にはそんな事聞かないのにね
人種の壁は差別とまでいわなくとも当時確実にあった。
僕は人より上手くならなければいけなかった。上手くなったら上手くなったで日本人のくせにってねたまれる事も
でもここ数年は偏見を殆ど感じなくなった。初めて逢う人達からも日本人なのに何故?とかって聞かれなくなった。
僕の事を妬んでいた人達からも信頼されるようになったし友人も沢山いる。
僕の親友の中にはメキシコ人、イラン人、中国人、アラブ人、白人、ジプシーなど
ありとあらゆる人種がいる。
彼らは僕を日本人という前に一人の人間として付き合ってくれる。
僕のまわりが変わったのは僕の努力もあったけどそれだけじゃない。
アメリカの市民、国民の意識がここ10数年で驚く程変わった。それを僕は見てきたし肌で感じた。
今回の選挙がいつもと決定的に違うのは
今までは利権VS利権、欲VS欲、企業VS企業だったのに対して
古い体制(利権)+偏見、差別VS良識のある市民という構図だったこと。
それは政治献金の集め方を見ても解る。
マケインにしろヒラリーにしろ企業から大口の献金を集めたのに対して
オバマは5ドル10ドル20ドルと労働者や一般市民からの小口献金を沢山集めた。
アメリカの国民の多数は怒っているんだ。傷ついているし泣いている。
今まで政治家に裏切られつづけてきたから
アメリカの国民の殆どは自分達が世界のリーダーだなんて思っていないし
戦争だって賛成していない。
若い世代は人種を超えて手を取り合おうとしているのに
ホワイトハウスは年老いた白人ばかり
イラク戦争だって大多数反対だった
それを限りなく灰色に近い選挙でかろうじて勝ったブッシュが国民や同盟国の反対を押し切って戦争を始めた。
アメリカの国民は既に変わってきているのにホワイトハウスは変わらない。
それどころかアメリカの国民まで悪者になってしまった。大多数の国民には罪が無いのにもかかわらず。
昨日、オバマ氏の当選確実が発表された瞬間、
僕も僕の友人達、弟子達もテレビに映っていたサポーター達、
ジェシー・ジャクソン、オプラ・ウィンフリーさんもみんな泣いていました。
共和党のサポーターが白人ばかりなのに対して民主党のサポーターはあらゆる人種がいました。
象徴的だったのはアラブ系の女性と白人男性のカップルが泣きながら抱き合って喜んでいたのがテレビで映された事。
それほど黒人のオバマ氏が当選した事が民主主義にとって大きい事なんです。
新しい夢を見させてくれる僕達のデモクラシーのシンボル。
これからが大変なのも国民は知っている、オバマが上手く行政を行なうかも未知数なのも知っている。
でもこの政権には可能性がある。可能性が無ければ夢も見れないから
アメリカは変わっていけるのかって?もう既に変わりつつあるからオバマが当選したんです!
これがみんなで勝ち取った初めての選挙の様な気がします。
please wait...
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11 月 6th, 2008 | Tags: アメリカンドリーム | Category: それゆけホセリート, フラメンコギター | Leave a comment